わかば de CAMARO

Written by やまがためぐむ
(1)まずは免許だ
 クルマというモノにはずーっと興味がなかった.近場なら自転車でいいじゃん.あ
とは公共交通機関.いざとなったらタクシー使ったって維持費他を考えればクルマな
んて持つ物ではない.持つべきモノはクルマを持ってる便利なトモダチさ.などと考
えつつ学生時代を過ごす.実は大学の頃からMacintoshマニアで,バイト代のほとん
どをMacintosh関係につぎ込んできた.5万くらい貯まるとすぐに色々買ってしまう
のもだからいっこうに貯金は貯まらなかった.教習所に通うには約30万いるのだ.そ
んな金があるのならPowerBook買うも〜ん.ドライブに行く友人を横目で見ながらそ
んなことを考えていた.
 就職してからも,Macintoshな生活.給料で武装してPowerBook2400を買う.時間は
なくなったが金はある.不規則勤務なだけに一人で遊ぶことが多い.そんなこんなで
働きだして2年目.やっぱり一人で遊ぶのには限界がある.クルマさえあればと時々
思うようになる.
 相変わらず金はあった.浪費をしているがそれと同じくらい給料はもらっていた.
ケッコンもしていない.30万くらいぽんと払える.夜勤明けに30万円ぽんと払って教
習所に通う.
 そして8ヶ月後の2000年1月30日.様々な紆余曲折があったモノの念願の運転免許
所を取得.このテレホンカードみたいなので車を運転してもいいのだ.

(2)クルマ買わなきゃ
 運転免許取得より半付きほど遡る.やっと免許が取れそうになってきたので(期限
切れギリギリだったから),中古雑誌をあさり欲しいクルマを物色する.安くてもい
いや,どうせ乗りつぶすんだし.いろいろと物色するが“これ!”ってのが見つから
ない.
 でもなぁ,どうせ乗るんだったら“ぬぬっ”っと思われるようなクルマがいい.そ
んなわけで欧州車.ベンツ・BMWなど物色.でもぐぐっとくるモノはない.何となく
割高だし.そんな時にぱらぱらとめくっていた雑誌(GOOだったかな)でコルベット
C3(アメ車で知ってるのはコルベットくらい)を見る.へー,アメ車ってこのくらい
で買えるんだと思いターゲットをアメ車に変更.行きつけのバーで相談すると“古い
アメ車はオイル吹くからね〜”と不吉なお言葉.自慢ではないがクルマのことなんか
ちっとも解っていないんだからこれはイカン.“でも90年すぎれば大丈夫みたいだ
よ”とのお言葉も頂く.そんなわけで,90年代物のアメ車を物色.コルベットの程度
のいいモノは高い(当然か).予算オーバーのため却下.
 やっぱりアメ車を買うなら“アメ車マガジン”みたいなのを買わないと.と,ふら
っと本屋に入り“アメ車マガジン”を手に取る.名前もそのまんまだし.で,この時
に買ったのにC.O.Netの特集が組まれていたのだ.表紙に雅やん号.なんじゃ,この
クルマは.悪そう.でもかっこいい.

(3)アメ車を買うということ
 カマロの記事を読んで,更にインターネットでC.O.Netのホームページへ.ステキ
だ.何だか良いぞ.このカマロっていうクルマは!!.とりあえず,中古雑誌で相場
を調べる.200万あれば保険まで付けられる.ターゲットを4th前期型にしぼる(顔
に一目惚れだから).近場のカマロ売ってる中古屋に電話して彼女のロードスターに
乗って押し掛ける.一軒目に廻ったところは246沿いの感じワルイところ.ガソリン
スタンドをそのまま中古屋にしたお店.無造作に並べられたアストロっぽいクルマが
いっぱい.接客もワルイし.とりあえずハンコを押させようとする.結局“また連絡
します”といい残して退散.
 帰りのクルマの中で,もう一軒近場の中古屋を探し電話.“カマロありますか?”
“ありますよー今あるのは3台”“じゃ,見に行きますー”と,見に行ったら本当に
あるじゃないですか,カマロが.白のZ28と白のSC.Z28はフルエアロ,マフラー交換
内装も白に改造してあった.白のSCはほとんどノーマル.まあ,エアロは趣味でない
ので却下.ちなみにもう一台は69カマロ(オレンジ),僕の手に負えるモノじゃな
い.却下.
 3.4Lでもパワーは十分でしょ.なんだかんだ言ってもこの顔に惚れたので,結局商
談成立.難をいえば,この時にファンベルトとクーラントの交換くらいはやってもら
っとくんだった.ブレーキパッドとかもね.でも,この時にはそんな知識もなくとっ
とと商談を成立させる.何だか嬉しくってしょうがない.
 ちなみにこの時はまだ免許を持っていなかったので試乗なんてしていない.いい度
胸である.結果的にエンジンの調子は良くて今でも十分満足しているのだが.
 こういう勢いっていうのが,アメ車オーナーに成れるか成れないかの境目なのだ
(たぶん).

(4)資金繰り,そして納車
 これまで,貯めずに使うをモットーに使ってきてしまったため,実は車を買うよう
な金は持っていない.それでも,世の中この低金利時代.金はどこからでも集めてき
てやる.多少の無理をして頭金を捻出.その後半月で(借金して)口座に200万貯め
た.世の中使ったモン勝ちである.
 そうして,2月13日待ちに待った納車.店頭納車だったので,またまた彼女のお世
話になり受け取り.ついでに保険にも入る.しっかり車両保険も付ける.白カマロに
若葉マークを付けていざ出発.
 左ハンドルと,でかい図体,更に初心者であることでもうドキドキ.うっすらと汗
をかきながらも何とか無事に運転していた.何だか嬉しすぎる.クルマの中に入った
だけでわくわくするのだ.前は見えないし,後ろもよく見えないけど.

(5)自爆事故〜入院
 納車三日目,さっそく自爆事故.原因はカマロの大きさでも,運転のしにくさでも
ない.ただ単に運転が下手っぴぃなだけである.教習所ではほとんどマニュアルに乗
っていたのが,急にオートマ.家の近くの見通しの悪い交差点から左折で広い道に出
ようとしたところで大回り.慌ててハンドルを左に切り車線に乗ろうとするが更に慌
ててブレーキを踏んだつもりがどうやら瞬間的にアクセルを踏んでいたらしい.民家
の塀の角に左目をぶつける.それでも,何だかちゃんと走る.とりあえずぶつけた家
に謝りに行ってそのまま出発.直進性には問題はない.でも,運転席からボンネット
が見える.あれ,このクルマボンネット見えないんじゃなかったっけ?.しばらく走
って,車を降りて点検.左フェンダー,フロントバンパー,左ヘッドライト,ボンネ
ット,コアサポートまでぐんにゃり逝ってしまっている.
 クルマ屋まで自走して,即入院.“廃車にする?”と聴かれる.そういう手もある
のだ.コアサポートをやってしまったので売却価格は極端に下がるらしいのだ.それ
でも,修理をお願いする.帰りがけに若葉マークをはがしながら“絶対大事に乗って
あげるからね”とちょっと涙ぐんだ.その日は電車で帰る.

(6)走れ!代車レジェンド!!
 数日後代車を受け取りに行く.10年落ちのホンダレジェンド.とりあえず練習しな
いと.若葉マークを付けて,狭い道にもえいやぁと突入していく.オートマ車の特性
にも慣れなきゃならん.暇があれば,どこにでも出かけた.ラジオが壊れていたので
ラジカセを積んでFMを聴きながら走った.1月半で2,000km走った.ホンダ車は非常
に運転しやすい.前はよく見えるし,後ろもよく見える,それでも何かチガウ“カマ
ロじゃない”.何か煮え切らないモノを抱えつつ,4月1日に(2回目)の納車を迎
える.

(7)やっぱりカマロ
 やっとこ治ってきたカマロはちょっとだけフロントバンパーとボンネットの合わせ
が悪かったけど,キレイになって帰ってきたのである.これを見る度に“ゴメンね大
切に乗るから許しとくれ”と思うのである.左ハンドルに多少戸惑いながらも,安全
運転で家まで帰る.ホンダ車と比べたら比較にならない程良く効かないブレーキ.ダ
ルなハンドリング.ホンダ車の方がいいんじゃないのという声が聞こえてきそうであ
る.
 そんな有り余る短所を補うのが“カマロに乗ってる”という充実感と満足感であ
る.4月7日の誕生日の前日が準夜勤で23:30まで仕事.仕事が終わってさっさと職
場の駐車場のカマロに乗り込む.小気味よいセルモーターの音に続きノーマルV6エン
ジンの音.別に嫌いじゃない.シートに包まれながらタバコをふかしFMを聴く.2本
目を吸い終わる頃に日付が変わり25歳になる.
 そこからはノンストップ.仕事のない時は猿のように走りまわる.3ヶ月で約
6,000km.2,000km/月の割合である.一日たりともカマロのステアリングを握らなか
った日はない.若葉カマロは今日も相模原近辺を走りまわっているのだ.

(8)これからの若葉カマロ
 4月30日の東雲SABのオフ会に飛び入りで参加.あまりのマニアックさと自分の知
識のなさにげんにゃりして途中で退散.こういうのにはなかなか馴染めなさそうだな
ぁと思いつつも,マフラーとか替えたい.アルミも替えたい.足まわりも替えてみた
い.タワーバーとかも入れてみたい.エアロはたぶん付けない.などと,いろいろと
考えるようになる.
 でも,いっぱい走ってるからガス代はかさむ(5〜10km/Lと意外と燃費はいいんだ
けど).オイル交換も2回した.ベルトの交換もした,ブレーキパッド(リア)も換
えた,バッテリーも換えた.でも,まだまだ換えなきゃいけないモノはきっといっぱ
いある.クーラントとかエアエレメントとか.タイヤとか.
 そんなわけだから,モディファイまでは手がまわらないのが現状.カタログを見て
いるのも楽しいけど,やっぱり走っているのが一番楽しい.運転技術もまだまだだ
し.とりあえず,当分はノーマルのまま走っていくつもり.

 前はよく見えないし,後ろもよく見えない,でもチガウ何かがきっと見える.
 僕にとってのカマロってそんなクルマなのです.


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