カマロちゃんが走った!(修理はこうやれ)
Written by Rine


別にリクエストを頂いたわけではないが、前述のコラムの通りの重態カマロの
復活編である。
これからサードをいじる人には参考になるかも知れないので、お節介にも執筆
させていただく。
ちなみにかなり長文である、ひまな人はお読みいただきたいが、お忙しい貴兄
は読み飛ばして頂いても一向に差し支えないことを申し添えたい。

尚、最初にお断りしておくが、私は文系卒の事務職のサラリーマンであって、
専門知識はまったく持ち合わせていない。これから先の話はすべてマニュアル
を噛ってきたものやショップに訪ねたものなんかの集大成であって、ようは受け
売りである。
高度な質問にはお答えしかねる部分もあるが、困ったときはメールでも下さい。

さて、本編に行こう。
購入した時点で気がついた修理個所を徹底的に潰していくことにする。

油脂類、クーラント、はアドボールで購入直後に交換した。クーラントラインの清
掃とサーモ交換、ATFとエンジンオイルとデフオイル、壊れている排気音センサ
ーの穴の溶接。これで11万ぐらいだった。
基本的な消耗品は以上でOKと考えた。

このあと約一ヶ月ぐらいそのまま乗ったが我慢できずに、やれた部分の部品の
調達にはいった。
最初に輸入したロットは以下の内容だった。

アイバッハプロキットスプリング、USカヤバショック、エキマニガスケット、
左右ドアウェザーストリップ、リアスプリングマウントソーサー、ウォーターポンプ、
オルタ、フロントエンブレム、IROC純正フォグ一式、フロントボンネットサポートダ
ンパー、リアゲートサポートダンパー。デスビキャップ、ローター、ハイテンション
コード。そのたショートパーツ、工具少々。

同時に国内調達した部品は以下の通り
アメリカンレーシングホイル(AR767)8J×2、
グットイヤー#1255ー60R15×2
スロットルボディーガスケット、サーモスタット、同ガスケット、前後セミメタブレー
キパット、内装用合成皮革105センチ×5メーター、そのたケミカル関係多数。

上記のパーツをそろえて、せっせと交換に入った。内装については天井がボロ
ボロで窓開けて高速走るとドンドン破れていく状態だった。元々はタンカラーモ
ケットだがここは黒色合皮に張り替えた。
あわせて、ドア内張りについても同様の合皮に張り替えた。ちょっとマシになっ
た。
ドア内側のアームレストは太陽にさらされ反りがでてめくれ上がっていたので、
リベット処理してやった。
取りあえずメーターバイザー外してみると、綿ぼこりで一杯だったのでここらも
掃除してやる。
リアホイルは歪みが有ったので修正に出そうかと考えたが、ホイルが安価
(9800円)だったのでサイドウオールに傷の入ったタイヤごと交換した。
ショックとダンパーは友人の協力を得て交換した。

上記部品の交換については一部をのぞいては難易度が低いので特に難しい
ところはなかった。
ポンプに付いては現状で壊れたいないのだが、ストックパーツとしてついでに
輸入しておいた。
(55ドル!!激安)

第一段として上記の交換をしたカマロちゃんは少し走れるようになった。
当初のホイルのゆがみは強烈で、高速でなぜかアクセル踏めなかった。最初
は原因が解らなかったが、ある日、友人の運転する自分の車の後ろ姿を見て
気がついた。
「なんで俺の車タイヤがワナワナ揺れてんだ?」と思った。
デスビ周りとTBガスケット交換で不安定だったアイドリングが完治すると信じ
ていたがこの期待は淡くもくずれた。

しばらくして、再度手を入れるべく思い立った。部品の選定に入る。
これがCOnet関東支部、共同購入番外編となったロットである。

自分で使用するために購入したのは以下のものだった。
エナージブッシングセット、フロントタイロット一式、
ステンメッシュブレーキホース
MAFセンサー、パワステホースインナー、アウター、ACELLスーパーコイル、
ノーマルイグニッションコイル、フロントロアーアームボールジョイント、
GTグランツステアリング、バルブカバーガスケット
その他油脂類、工具類、消耗品少々

一回目の部品調達に比べると、少々走り系パーツが加わったのが特徴だ。
ブッシュセットは、何か弄るたびにそこの部分のブッシュを交換するつもりで調
達した。
現状で交換済みなのはフロントスタビライザーのエンド部分と、タイロット周りの
カップリングのみで残りの部分は追々やっていくつもりだ。
タイロットは一気にやってしまった。その後SABでアライメント取ったが、調子が
良くなった。
サードのハンドリングは現代の車にはかなわないまでも、発売当初はカーグラ
フィックでメチャ誉めだったのだ!!(ほんとの話です)
MAFは安定しないアイドリングを何とかしようと考え交換、コイルについてはア
クセルのスーパーコイルを入れたが、怪しい部品なので念のためノーマルも輸
入しておいた(54ドル、ストックパーツ)
バルブカバーガスケットについてもストックパーツだ、こないだSABで値段見た
ら7000円位だったが24ドルで輸入できた。今後バルブシール交換が予想さ
れるので買っておいた。
フロントロアーのボールジョイントは個人では交換不可だったのでそのままスト
ックパーツとなった。
油圧プレスを持っているサードオーナーには格安でお譲りできる状態だ。
購入当初より気にくわなかった「白いハンドル」(ギターではない)はグランツの
レーシーな物に交換した。

当初のは、この辺でアイドリングが安定しカマロちゃんは僕に忠実なペットとな
る予定だったが、なかなかジャジャ馬である、なかなか治らない。
取りあえず、アクセル踏めばホイルスピンするようになった。
ブレーキについてはステンメッシュホースのおかげで随分と良くなった、踏んだ
ときに抵抗があり、踏力がダイレクトに伝わる感じがGOODだったが、いまいち
感心できない。
パンパンパンと細かくポンピングしてもブレーキペダルの戻りが遅いのである、
何となくダルでありチョット不満を残した。

さて、アイドリング不調を引きずったままだが、一応走ることは出来る状態だ、
調子の良いときはアイドリングも安定している。

2000年になってから、COnetのEisakuさんの個人輸入に便乗して以下のもの
を輸入した
TPSセンサー、IACバルブ、インテークエアテンプセンサー、
ブレーキマスターシリンダー、リビルトキット。その他
取りあえずこの時点ではアイドリングの調子が良かったのでセンサー類は全て
ストックパーツとなった。
ブレーキのマスターシリンダーについてはさすがに自分でばらすと生命に関わ
ると考え、Eisakuさんの友人の太田氏(プロの整備士の方です)のお世話にな
ったが、リビルトパーツのピストン径が合わずピストンの交換は出来ず。結局
オーバーホールして内部清掃にとどまった。
がっ、これでブレーキのタッチは随分良くなった。パンパンとポンピングしても
足に吸い付く様にブレーキペダルが帰ってくる。
満足した。

2月に入り事件がおきた。
連休に、友人と箱根に旅行に行った。適当に泊まって、翌日帰路につく
箱根の山中、大観山パーキングで昼食をとったあと、エンジンを掛けようとした。
初爆が有ったきりかからない。何度かクランキングしても掛からない!!
音にするとこんな感じだ。「きゅルきゅルバボン、ババカッカカ、ズボズボ 
ストン(止まる)」
これを繰り返す。
バッテリーを労るため、しばらく休む
15分ぐらいして再度チャレンジ、掛からない。それまでSESもつかず、非常に
調子よかったのですが・・・
後から考えると、食後エンジンを掛けようとしたときフェールポンプの音が変だ
った様な気がします。
今でははっきり覚えていない。この時点でポンプも疑っておりプラハンで数回
フェールタンクたたく。
燃圧不足を疑ったのです。
このとき何度もイグニッションONを繰り返していましたがポンプの作動音はし
ていませんでした。
ただしこの時点まで何度もイグニッションONを繰り返しエンジン始動に失敗し
ていたため燃圧があがって作動していないのではないか? とも考えました。
たとえば、ポンプの調子のよい状態で、イグニッションONにしてスタートせず
にOFFにして、を繰り返した場合、その都度ポンプが作動していると、インジ
ェクション手前で燃圧が上昇しますよね。
そうなるとポンプは作動しないのではないかと考えたのです。
エンジンは全くアイドリングできず、セルと同時に最初の爆発は有るのですが、
セルを止めるとエンジンも止まっています。
SESはついていないのですがとりあえずトラブルコード読み出すと44がでまし
た。
燃調不良(燃料希薄)。バッテリー上がりに気を使いながら、しばらくして再度
セル。掛かります。がっ安定せず。まるでかぶったみたいに均等爆発しない。
「ババボバ ボン ババボン プスバン ボボボバン プスバン 」
このときハーフアクセルです。放すと止まってしまう。とりあえず予備で持って
いたTPS(新品)に交換。
テスターとか持っていなかったので調整できませんが、とりあえずエンジンを
回して東京に帰ろうとした。
作業後エンジンを掛けてもダメ。安定せず。ただし、このときはハーフアクセル
で2,000〜2,500回転ぐらいのところで奇麗にエンジンが回りました。チャ
ンスと考え弱っていたバッテリーを充電すべくしばしこのままエンジンをまわす。
(約10分ぐらいでとまる)とりあえずTPS,MAF,のコネクションを清掃(スプレー
にて)
やはり掛からず。仮にフェールポンプの故障によるものならお手上げです。
しばらくして自走をあきらめ、ローダーを手配。
ローダー代の請求は修理完了後とのことですが、約3万とのこと、これについ
てはそんなに高額ではないと感じました。(箱根までタクシー呼んだってソン
なんじゃすまないし)

修理工場到着後、時間外(午後8時ぐらいになっていました)だったのですが
初期診断開始となりました。
最近いじったところを全て伝えます(以下のとうり)
 MAF、TPS、TBガスケット、コイル、デスビキャップ、ローター、
フェールフィルター
 ハイテンションコード、プラグ、クーラント、各種オイル、以上交換 
(足回り、ボディー関連略)
スキャナーにかけるとMAFエラーが出ている。「MAFがだめです」といわれ、
「交換したばかりだ」といった。
「こないだ交換したMAFが家に有るので、新品は買えないのでそれを使い
たい。」とつたえる。
ちなみに、MAFを国内調達するとこの部品代だけで7万円前後します。

翌日修理工場から連絡があった。やはりポンプが作動していなかった。
修理依頼ローダー代金込みで
13万円なり、これは仕方ない。フェールタンクの中のポンプの交換は個人
の作業ではチョット困難。
車持ち上げて足回り落として、タンクしたから下ろして中のポンプ交換して
組み付け。
ちなみにタンクはガス満タン。 非常に危険な作業です。プロに任せました。
ついでに、ドライブシャフトのヨークシールからのオイル滲みも修理(メタル
シール交換)
上記のポンプ交換とまとめて17万円(痛っ!!)
結局MAFは壊れていなかった。

こうして図らずもフェールポンプ新品となった。
ここで、考えるのだが、GM車のフェールポンプは走り込んでくると壊れるよ
うだ。自分の周りで聞いた話だけでも結構このポンプは壊れている。今回
出先でエンコして大変な目に会ったが、まだやっていない低年式車オーナ
ーは暇なときに交換しておくことをお勧めしたい。出先で壊れると間違いな
く自走不可だ。

しばらくして、ある週末の午後、エンジンルームの点検をする(週末の習慣
となっている)
ひょんなことから、新たなるいかれ個所発見。フェールプレッシャーレギュレ
ーターにつながるバキュームパイプが折れている。(負圧掛からず)しかも
変な修理がしてあって、チョット見には解らない様になっている。
(おれたパイプの上にホースが被せてあったのだが、このホースの内径が
でかいため、パイプを繋ぐことが 出来ていない状態だった。)
こいつを見つけたときはうれしかった。これでアイドリング不調から開放され
るとおもった。早速、耐熱シリコンガスケットペーストで修理した。ついでにス
トックとなっていたセンサー類も交換。
試走する。
吹けが抜群に良くなった。ホイルスピンの距離が伸びた。ウエット路面なら
次の信号までバンバンケツを振る。
低速走行中、上り坂でアクセルをくれるとその場でホイルスピンを始める。

以上の様な経過で僕のIROCはパワーを取り戻しつつあるのだが、もう一
ヶ所やっておきたい所がある。
EGRとフェールプレッシャーレギュレーターの交換、周辺のソレノイド交換で
ある。
ともにGMパーツの中では壊れやすいとされているパーツだ。壊れてからで
は遅いので、時間のあるときに交換して、外したパーツはストックする予定
である。90年ごろの、いすゞジェミニはGMパーツをふんだんに使用してい
るが、やはりフェールプレッシャーレギュレーターの不良による加速不良が
散見されるようだ。
僕のカマロのパーツも同じタイプのものが使われている。
88年のIROCはTPI使用なので、この部分をいじるためにはバキュームの
サージタンクを取り外してやる必要がある。
部品そのものはあまり高価なものではないのだが、ガスケットが何種類か
必要になる。面倒なので一気にやっつける予定である。
現在パーツ入荷待ち。どうせここをやるのならさらに一歩踏み込んじゃえと
考え、インマニのガスケットも交換予定
全部でパーツ代が800ドル前後になってしまったが、これは一部のパーツ
は2個ずつ頼んだため。だって、自分でやって調子悪いときって、再度点検
のために部品外したりするじゃないですか。
だから、ガスケット類は2枚ずつ頼んどいた。
たとえば、EGRに付いては新品を取り付けた後、外したパーツはパーツ洗浄
液で洗浄後ストックパーツとなるのですがいつかこれを再度装着するときに、
ガスケットが必要になるからです。
上記の作業は2000年7月初旬に完了予定。
 

さて、最後までお読みいただいたあなたに感謝するとともに、その忍耐に敬
服いたします。完走などメール頂ければ幸いです。
(今後の励みになります)

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